医学体系における血液浄化療法とは

透析の歴史から問われるため飛ばしておきたいところですが、
透析技術認定試験の前半でいくつか出題されます。
また透析の現状については基本的なことであり選択問題の選択肢に頻出されます。
おさえましょう。

歴史では多くの学者名が出てきますがこれはすごい!
ということをした人しかでません。

1945年 コルフの回転ドラム式人工腎臓装置ではじめて腎不全の救命に成功。
1960年 キールが積層型(キール式)人工腎臓を製作。
1960年 スクリブナーの外シャント発明
1965年 チミノの内シャント発明

出題される学者はこのぐらいです。

HDF、ハイパォーマンス膜、透析液の清浄化、無酢酸クエン酸含有透析液について、
腹膜透析、血液浄化療法の適応疾患の拡大についても触れられています。
どのような歴史を踏まえて今のスタンダードな透析があるのかが重要なのでしょう。

透析技術認定士の元凶と役割

透析の現況と役割の出題ポイントをまとめます。

透析患者は35万人であり人口400人に1人である。
そのうち4人に1人が10年以上の長期透析患者。
3%に当たるおよそ1万人が腹膜透析を選択し、そのうち2割はHD(F)を併用。

年間3.5万人が新たに導入、年間2.5万人の透析患者が死亡し、
差し引き年間1万人増加している。
団塊の世代の減少とともに、2020年に頭打ちとなり、
減少傾向となるとみられていますが依然、増加傾向にあります。
第二次ベビーブームの世代に糖尿病が増えており、
透析導入はもうしばらく増え続けるかもしれません。

導入の平均年齢は67才。透析導入患者の高齢化が進行中です。

導入原疾患上位3位は
糖尿病(DM)40% ↑↑ 慢性腎不全(CRF)25% ↓ 腎硬化症 10% ↑
DMの増加、CRFの減少と考えがちですがCRFによるHD導入が
減っているということではありません。

CRFは例年ほぼ一定数なのですが糖尿病による導入が
激増しているためCRFの割合が下がっているのです。

DMの透析患者の年間死亡率は20%、
失明、四肢のアンプタ等、糖尿病の合併症に加え、
透析困難症という問題を抱えています。
糖尿の場合、他の原疾患と異なり、若年でも死亡率は高率です。

CRFは腎臓の病気ですが糖尿病は腎臓だけの問題ではありません。
高血糖により、全身にダメージを負っています。

腎硬化症は高血圧を放置した人というイメージがありますが
これは高齢者の透析導入が増えていることを示します。

透析患者の年間死亡率は9%であり、
死因上位5位は心疾患、感染症、脳血管疾患、癌、心筋梗塞
日本人の死因上位5位は癌、心疾患、老衰、脳血管疾患、肺炎です。

透析患者の死因で注目しなければならないのは3割を占める心血管疾患です。

25才~35才の透析患者の血管疾患による死亡率は
一般人85才の血管疾患による死亡率と同じです。
透析患者の寿命は短く、余命は同年齢の一般人の半分、
DMにいたっては4分の1です。

平均的に腎移植は失われた余命の半分を取り戻します。
透析医療費は1.5兆円、患者一人当たり約500万円/年、
総人口の0.25%の透析患者のために医療費総額の4%が費やされています。

高い死亡率、低いQOL、多くの合併症、
普及しない献腎移植、厳しい社会環境に透析患者は置かれています。